研究員紹介

LIBTECはこれまで、40名を超えるOB出向研究員を含む、多くの研究員を輩出してまいりました。ここでは、現在在籍しています研究員及びOB出向研究員の一部をご紹介させていただいております。
今後、順次掲載してまいります。

MANAGER

吉村 秀明

Hideaki Yoshimura

専務理事 プロジェクトリーダー

経歴

  • 1973年3月東北大学 工学部 化学工学卒業
  • 1973年4月湯浅電池株式会社(現(株)ジーエス・ユアサパワーサプライ)入社
  • 2003年4月同社産業電池DCプレジデント兼アルカリ電池DCプレジデント
  • 2004年6月(株)ジーエス・ユアサマニュファクチャリング常務取締役
  • 2006年6月(株)ジーエス・ユアサコーポレーション取締役
  • 2009年6月同社取締役 兼 研究開発センター長
  • 2011年6月同社常務取締役 兼 研究開発センター長 兼 グローバル技術統括本部長
  • 2015年6月同社顧問
  • 2016年7月LIBTEC専務理事 兼 プロジェクトリーダー
MANAGER

田中 俊

Syun Tanaka

第1研究部 部長

経歴

  • 1971年3月高知工業高等専門学校 機械工学科卒業
  • 1971年4月三洋電機(株)入社
    ニッケルカドミウム電池の研究開発
    津名エレクトロニ(株)工場長
    ニッケルカドミウム電池の生産管理
    ニッケル水素電池の生産管理、品質管理、製造
  • 2001年4月三洋エナジー貝塚(株)代表取締役
    ニッケル水素電池の生産
    リチウムイオン電池の生産
  • 2010年3月三洋電機(株)退社
  • 2010年5月LIBTEC勤務開始 現在に至る
MANAGER

小山 章

Akira Koyama

第1研究部 副部長

経歴

  • 1980年3月横浜国立大学 工学部 材料化学科 卒業
  • 1980年4月旭化成工業(株)(現 旭化成(株)) 入社
  • 1992年10月(株)東芝と旭化成(株)の合弁
    (株)エイ・ティーバッテリー 出向
    Li イオン電池の開発、製造技術の開発に従事
  • 2001年4月(株)東芝 移籍
  • 2011年6月LIBTEC勤務開始 現在に至る
MANAGER

村田 利雄

Toshio Murata

第2・第3研究部 部長

経歴

  • 1977年3月京都大学大学院 工学研究科修士課程工業化学専攻 修了
  • 1977年4月日本電池(株)(現(株)ジーエス・ユアサ コーポレーション) 入社
    ボタン型銀電池、各種用途の小形および大形ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ならびにリチウムイオン電池の研究開発と、知的財産業務に従事
  • 2009年12月(株)ジーエス・ユアサ コーポレーション 退職
  • 2010年1月外資系企業の日本研究所 入社
    リチウムイオン電池および革新電池の研究開発に従事
  • 2014年12月外資系企業の日本研究所 退職
  • 2015年4月二次電池関係のコンサルタント開業
  • 2016年3月二次電池関係のコンサルタント廃業
  • 2016年4月LIBTEC勤務開始 現在に至る
RESEARCHER

松本 和伸

Kazunobu Matsumoto

所属

第3研究部 副部長

経歴

  • 1981年3月関西学院大学大学院 理学研究科修士課程化学専攻 修了
  • 1981年4月日立マクセル(株) 入社
    全固体薄膜リチウム二次電池の研究((株)日立製作所中央研究所出向時)、角形および円筒形リチウムイオン電池の設計、ならびに新負極材等を用いた高容量リチウムイオン電池の開発に従事
  • 2005年11月社団法人発明協会発明奨励賞(電解液添加剤)
  • 2015年1月日立マクセル(株)退職
  • 2015年4月LIBTEC勤務開始 現在に至る
RESEARCHER

幸 琢寛博士(工学)

Takuhiro Miyuki, Ph.D.

所属

第2・第3研究部 主幹研究員

経歴

  • 中小型液晶ディスプレイメーカーにて液晶パネルのプロセス開発に従事
  • 産総研関西センターにてS正極, Si負極, Na電池, 全固体電池, 新規の部材や測定法などの研究開発に従事
  • LIBTECにて先進・革新LIBの評価法に関する研究開発に従事(2013年6月~)
  • 公益社団法人電気化学会電池技術委員会 電池技術委員会賞(2016年)受賞

研究テーマ

【先進・革新LIBの評価法の開発】

先進・革新LIBの仕様、製造方法、評価手順を策定し、その一連の評価法を用いた電池材料特性の比較結果を新材料開発にフィードバックすることで開発を促進する。

【充放電微分曲線(dV/dQ)の解析】

電池の非破壊状態における診断技術が要望されており、その有力な手法がdV/dQ解析である。充放電曲線を取得し微分するのみで診断できるという手軽さから、研究開発用途だけでなくシステムへの実装・中古電池の診断などへの実用化が期待されている。

【電極・電池厚み変化の精密測定技術の開発】

電池の高エネルギー密度化への手段として高容量活物質の実用化が進んでいる。しかし、高容量材料はLiの吸蔵・放出時の体積変化が大きく、サイクル劣化の主要因となっている。また、既存の活物質でも大型電池に用いると体積変化の絶対量が大きく影響が無視できない。電池厚みは劣化の程度や電池の総厚変化の設計、外装パックの設計などに関する重要な情報であり、これを取得するために充放電中の電極の厚み変化を精密に測定する技術を開発している。最近、活物質の相転移の測定にも適用できることがわかった。

【充放電サイクル劣化シミュレーション】

リチウムイオン電池のサイクル劣化は多くの要因が複雑に相関して生じており、サイクル劣化の防止には劣化メカニズムの解明が不可欠である。その取り組みの一つとして充放電シミュレーターに電極の不均一構造や各種の劣化パラメータを組み込み、その充放電挙動をシミュレーションすることにより劣化モードの推定を行っている。シミュレーションでは種々の電池設計パラメータを任意に変更することができるため、実際に電池を試作・評価する前に性能を予測することが可能となり電池設計時間の短縮化が図れる。

【LIBの各種Operando測定技術の開発】

充放電環境下にある電池を直接観測して各種の分析用データを取得する技術を開発する。実際に充放電しながら、電気化学的・分光学的・熱的・機械的な各手法を用いて多角的に電池を測定・評価することにより電池内で生じる複雑な現象の理解を行う。

RESEARCHER

山川 幸雄

Yukio Yamakawa

所属

第1研究部評価グループ

経歴

  • リチウム金属に関する研究開発に従事(表面皮膜に関する研究開発、ガスデポジション法/真空蒸着法によるリチウム薄膜作製プロセス開発、リチウム参照極の開発)
  • リチウム二次電池の開発に従事(リチウム金属二次電池の研究開発、エアロゾルデポジション法による合金系電極作製プロセス開発、合金系負極材料へのリチウムプリドープ法の研究開発)
  • リチウムイオン電池材料評価技術研究開発と電池材料評価に従事(現在)

研究テーマ

【試作仕様書/評価手順書の策定】

標準試作仕様書・評価手順書の策定および同書に準じた組合員企業の電池材料を用いた電池設計・電池試作・電池特性評価を実施している。また、国内外の電池材料を用いて標準試作仕様書・評価手順書を参考とした派生電池モデルの設計・試作・特性評価・分析・劣化解析・安全性評価を実施している。

【X線CT解析】

大型X線CTとボクセルデータ可視化ソリューションソフトを用いて車載電池(モジュール・単電池)・民生用電池(ノートPC・モバイル用電池)・LIBTEC製電池の3次元構造解析を実施している。

【電池ベンチマーク】

車載電池や民生用電池について電池特性評価を実施。また、それら電池に使用されている各電池材料について分析・構造解析などを実施している。

RESEARCHER

前田 英之

Hideyuki Maeda

所属

第3研究部(出向研究員)

経歴

  • 大阪市立大学工学部応用化学科 卒業
  • 京都大学大学院理学研究科 化学科修士課程 修了
  • 凸版印刷(株)からLIBTECに出向(2015年4月)
  • LIBTECにて全固体電池の開発に従事(2015年4月~)

研究テーマ

【全固体電池の開発】

硫化物系全固体電池の開発に従事。粉体成型加圧セル、シート型セルの作製プロセス、評価手順を策定する。現在、主にシート型セルの安定した作製プロセスを構築するために最適スラリーの配合処方の確立を行っている。硫化物系電解質や正負極活物質の安定したスラリー化に向けたバインダー種、バインダー配合量の最適化を始め、最適な加圧方法の検討を行っている。また、全固体電池で発生する様々な特異な現象の解明に向けた評価技術の確立も行っている。

【LIBTEC出向研究員としての感想】

今まで電池の中身の研究に携わったことが無かったが、同僚の電池の専門家から電池に関する初歩的な事から作製、評価方法まで懇切丁寧に教えていただき、とても感謝しております。電池の反応は私が考えていたよりも奥が深く、電池を作製した際に上手くいかず短絡したり、ラミネートの封止に失敗したこともあったり、時に普通では理解できないような電気的現象にぶつかったこともありますが、チームの皆さんと一緒に大いに議論しながら一つ一つ克服出来る喜びを共有でき、非常にやりがいを感じて仕事しております。電池のプロ集団に囲まれ毎日刺激を受けながら、少しでも電池のプロとして活躍できるようにLIBTECでの貴重な日々を送っております。

RESEARCHER

吉田 博明

Hiroaki Yoshida

所属

第3研究部(出向研究員)

経歴

  • 2008年京都大学大学院 人間環境学研究科 卒業
  • 2008年 三菱化学(株) 現三菱ケミカル㈱入社
    (株)三菱化学科学技術研究センター 出向
    リチウムイオン電池用電解液の開発に従事
  • 2016年LIBTEC 出向

研究テーマ

【全固体電池の開発】

硫化物系固体電解質を用いた電極および電池の電気化学評価と評価技術開発に従事。正極層、電解質層、負極層それぞれの基礎特性と電池性能との相関性に着目した評価に注力。また、全固体電池に好適な安全性評価技術構築の一環として、電池や各構成部材の熱安定性の把握や発熱挙動の機構解明を推進。

【LIBTEC出向研究員としての感想】

LIBTECでの経験は、今後の自分自身を大きく成長・飛躍させてくれると感じています。LIB業界の各階層(自動車、電池、部材・材料、研究機関)の代表選手達が一堂に会し、机を並べ、共通の目標に向かって邁進している光景はまさに壮観です。私は入社以来、LIB用電解液の開発に携わってきましたが、自分にはまだまだ学ぶべきことがあることをLIBTECに来て再認識できました。多様な背景を持ったメンバー達に囲まれながら、今後、自分自身がどのような技術的・人間的成長を遂げられるのか、そして、日本の次世代技術創出にどのように貢献できるのか。このような難問かつ良問に出会えたことに、大きな責任と喜びを感じています。

RESEARCHER

坂口 眞一郎

Shinichiro Sakaguchi

所属

第2研究部(出向研究員)

経歴

  • 2000年3月同志社大学大学院 工学研究科 卒業
  • 2000年4月某電機メーカーに入社
  • 2007年2月日産自動車株式会社に入社
    内2011年4月~2014年3月 オートモーティブエナジーサプライ株式会社に出向
  • 2016年6月~LIBTEC出向

研究テーマ

【液系LIBの高エネルギー密度化開発】

液系リチウムイオン電池の高エネルギー密度化を目的とした電極および電池の開発とその電気化学評価に従事。従来の電極・電池設計にとらわれない新しい材料・電極プロセス・構造とその電気化学的評価や解析技術により、従来電池のエネルギー密度・コストパフォーマンスを凌駕できることを目標に技術開発しています。

【LIBTEC出向研究員としての感想】

LIBTECでは、電池の研究・開発のための環境が電池メーカーと同等あるいはそれ以上に整備されております。少量のラボレベルの電極・電池試作から、研究所にして品質の高い試作が可能なパイロットラインまで備えており、基本的な試作・評価から発想に富んだことまで可能となります。業務においては、LIB業界の研究機関、自動車・電池・材料メーカーの方々が目的に向かって協業し、また、電池経験豊富なOBの方々ともあらゆる角度からディスカッションができる喜びはそう簡単には経験できるものではありません。また、朝のひらめきは、夕方には電極となり、翌週には電池評価ができているフットワークの軽さも含めると、唯一無二の環境であることは間違いないと言えます。この贅沢な環境の下で、日本の次世代LIB技術の創出に貢献していきたいと思います。

RESEARCHER

四反田 卓

Suguru Shitanda

所属

第1研究部

経歴

  • 電池メーカーにて、リチウムイオン二次電池の材料開発・商品開発業務に従事(負極材料開発、電極作製プロセス改善、セル膨れ要因解析等)
  • リチウムイオン二次電池の材料評価(電池特性、電池安全性)業務に従事(現在)

研究テーマ

【試作仕様書・評価手順書に基づいた材料評価】

試作仕様書・評価手順書に基づき、組合員から依頼された電池材料に関し、電池設計、電池試作、電池特性および安全性評価を実施し、結果のフィードバックを行っている。また、妥当な材料評価を行うため、試作仕様書及び評価手順書の改定も行っている。

【充放電微分曲線(dV/dQ曲線)による電池劣化解析】

サイクル特性評価前後/保存試験前後の充放電微分曲線から、電池の劣化を正極劣化/負極劣化/SOCずれに切り分けることで、劣化要因を細分化し解析を行っている。

【電池の安全性評価】

安全性試験(釘刺し試験、加熱試験、過充電試験)を行い、材料の安全性を評価すると共に、安全性評価方法の検証、改善も行っている。また、断熱型反応熱量測定(ARC)、カルベ式反応熱量測定等による電池の熱安定性評価を行っている。

RESEARCHER

髙橋 勇人

Hayato Takahashi

所属

第2研究部(出向研究員)

経歴

  • 2011年3月東北大学大学院 環境科学研究科 卒業
  • 2011年4月本田技研工業株式会社 入社
  • 2012年4月株式会社本田技術研究所 配属
  • 2016年9月LIBTEC出向

研究テーマ

【液系LIBの安全性向上】

液系リチウムイオン電池の高エネルギー密度化と安全性の両立を目的とした材料・電極および電池の開発と、その安全性および電気化学評価に従事。様々な設計の電池の安全性評価と、解析および分析技術を用いたメカニズム解明により、安全性の予測と改良を推進。

【LIBTEC出向研究員としての感想】

LIBTECは電池の安全性検証を行うには最適な場であると感じます。品質の高い1Ah程度の電池を、短期間の内に同時に100セルほど作製することができます。これは安全性評価およびメカニズム解明に向けた系統的なデータ取得に大いに役立ちます。また、出向者が会社の垣根を越えて研究および議論を行っているために、特性向上を目指した素材の評価を最速で行うことができます。安全性のみならず試作・評価・解析装置が充実しており、様々な背景を持ったメンバーおよびエキスパートと共に研究を推進するこの環境は、他では経験することができないと感じます。更なる競争力を有する日本のLIB技術創出に向かって、多くの方に支えられながら貢献していきたいと思います。

RESEARCHER

大村 淳

Jun Omura

所属

第3研究部(出向研究員)

経歴

  • 2014年3月山梨大学 大学院 博士課程修了
  • 2014年4月三井金属鉱業株式会社 入社
  • 2016年10月LIBTEC 出向

研究テーマ

【全固体電池の開発】

硫化物系固体電解質を用いた全固体電池の作製, 評価とメカニズム解析技術の開発に従事。材料からシート型電池までの電池作製および粉体物性を含めた一連の評価を行い、妥当性検証の一環として高性能な固体電解質を用いたシート型電池の標準試作仕様書・評価手順書の策定を推進。メカニズム解析の一環として、種々の電池作動条件下での全固体電池の諸特性の評価法や、充放電時の電気化学的な解析手法の開発も行っている。

【LIBTEC出向研究員としての感想】

材料評価から電池評価まで行えるLIBTECの環境は、革新電池全体の課題を迅速に多方面から抽出することのできる素晴らしいものであると感じています。特に材料メーカでは得られにくい貴重な情報も把握することができるため、材料メーカにとっては材料開発の促進に大きく役立つ環境であると思います。また、多様な背景を持つメンバーとすぐにディスカッションが可能な環境でもあり、様々な視点からの迅速な評価解析と自身の知識や技術レベルの向上にもつながっていると感じています。このような整った環境で次世代技術創出に向けて経験豊富なメンバーが一丸となって取り組んでいる中に、自身も参加させていただけているということに大きな喜びを感じており、次世代の電池技術創出に少しでも多く貢献していきたいと思います。

RESEARCHER

山崎 昌保

Masayasu Yamazaki

所属

大日本印刷株式会社 研究開発センター
応用技術研究開発本部 環境エネルギー研究開発部

経歴

  • 1992年4月入社
  • 2010年8月〜LIBTEC出向研究員
  • 2015年3月大日本印刷(株)帰任

研究テーマ

・電極構造と電池特性の相関解明
・活物質単一粒子測定システムの導入、単一粒子特性評価
・固溶体系高容量正極の評価手法開発

【LIBTEC出向で良かった点】

電池メーカー出身の研究マネージャーの下、各材料メーカー、自動車メーカー、電池メーカー、計約25社からの出向研究員と机を並べて仕事をすることが出来たのはとても貴重な経験となりました。1つのフロアーに電池の専門家と電池を構成する各材料の専門家が揃っているという恵まれた環境はなかなかないのではないでしょうか。また、電池メーカーと同様の小型セルから1Ah,5Ahクラスの評価用ラミネートセルを安定して作製できる試作チームもあり、まさに日本の電池技術が集約した組織だと思います。
この様な環境の中で、NEDOの次世代蓄電池材料評価技術開発事業、先進・革新蓄電池材料評価技術開発事業に携わり、主に上記3テーマを担当しました。電池の反応式は教科書で見ると単純ですが、実際は非常に複雑で色々な要因で反応の仕方も変わります。この複雑な反応について電極構造解析や単一粒子の各種電気化学特性評価、放射光を用いた活物質の反応メカニズム解析など、様々な実験を行い、理解を深めることができました。
LIBTECでの経験と一緒に仕事をさせていただいた方々との関係を活かし、今後の電池業界の発展に貢献していきたいと思います。